TOP > ポテト日記 > 2011年10月23日

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取材について考える

取材先で打ち合わせをしていると、
胃がキリキリと痛みだす。
それがドキュメンタリーになるとなおさらだ。

前回の打ち合わせは大波だった。
笑顔で車に戻るも、10分ほど動けず…。

いや精神を鍛えないと(笑)

やはり、考えるのはこういうこと。
その人が歩んできた人生をたった30分に要約する事実。
打ち合わせをすればするほど、プレッシャーとなる。

その人が日頃から心掛けていることを映像で表現する。
目には見えない心の中の思いを、編集で形にする。
ナレーション原稿を書く。

誇張せず、シンプルな言葉で、
しかしながら、人の心に届くような単語を紡ぐ。

取材先は本気で仕事をしている。
だから、私も本気でぶつかる。

1歩踏み込んだ質問をする、胃が痛む。
それはいらないですとはっきり断る、胃が痛む。
ドキュメンタリー初心者、日々精進。

取材に出るときに心掛けていること。
『自分の日常・相手の非日常』

私はカメラを持ち、マイクを向けることが日常。
しかし相手にとっては?
これを常に意識し、人と向き合う。

例えば飲食店。
それはそれは大きな覚悟でお店をオープンし、料理を開発。
試行錯誤を繰り返し、
ようやくお客さんの評判を集めたところで登場する私。

その努力の日々をたったの10分間にまとめる。
だから、絶対に怠けてはならないのだと思う。
取材を日常にしない。
作業にしない。

感受性のアンテナを高く。

☆星野 智哉☆