取材先で打ち合わせをしていると、
胃がキリキリと痛みだす。
それがドキュメンタリーになるとなおさらだ。
前回の打ち合わせは大波だった。
笑顔で車に戻るも、10分ほど動けず…。
いや精神を鍛えないと(笑)
やはり、考えるのはこういうこと。
その人が歩んできた人生をたった30分に要約する事実。
打ち合わせをすればするほど、プレッシャーとなる。
その人が日頃から心掛けていることを映像で表現する。
目には見えない心の中の思いを、編集で形にする。
ナレーション原稿を書く。
誇張せず、シンプルな言葉で、
しかしながら、人の心に届くような単語を紡ぐ。
取材先は本気で仕事をしている。
だから、私も本気でぶつかる。
1歩踏み込んだ質問をする、胃が痛む。
それはいらないですとはっきり断る、胃が痛む。
ドキュメンタリー初心者、日々精進。
取材に出るときに心掛けていること。
『自分の日常・相手の非日常』
私はカメラを持ち、マイクを向けることが日常。
しかし相手にとっては?
これを常に意識し、人と向き合う。
例えば飲食店。
それはそれは大きな覚悟でお店をオープンし、料理を開発。
試行錯誤を繰り返し、
ようやくお客さんの評判を集めたところで登場する私。
その努力の日々をたったの10分間にまとめる。
だから、絶対に怠けてはならないのだと思う。
取材を日常にしない。
作業にしない。
感受性のアンテナを高く。
☆星野 智哉☆