この写真は買物公園にある腰掛け。
わかります?あちこちに点在してるやつです。
コンクリートにクッションのように、
ゴムパッキン状のものがついています。
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最近見ないな~と思っていましたが、
あのおばちゃんが亡くなったそうです。
もう数ヶ月前のことのようで、
いつもの腰掛けの前に、花が手向けられていた日もあったようです。
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フードテラスの前。
いつも傾きかげんに座っていたおばちゃん。
夏のあつーい日も、
冬のさむーい日も、
いつも傾きかげんに座っていたおばちゃん。
俺、いつも見てたよ。
失礼かもしれないけど、なんか直視はできなくて。
取材中に、横目で見てたよ。
気になっていたというより、気にかけてたよ。
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占いをしているという話は有名です。
うちの矢野は実際に高校時代に占ってもらったそうです。
朝から晩まで、ずーと座っていたもんね、おばちゃん。
路上で金銭のやりとりがダメだとか、
無許可だとか。
そういった理由からも取材をしたことありません。
テレビ向きではなかったのかもしれません。
だけどね、おばちゃん。
俺、ドキュメンタリーの企画書書いたことあるんだぜ!
いつも買物公園を見守るおばちゃんは、
どんなスタイルであれ、歴史の証人だって!
旭川市民が横目で見ていたおばちゃんは、
いつもまっすぐ何を見つめているんだろうってね!
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買物公園、色々変わっちゃったよね、おばちゃん。
おばちゃんの腰掛けは、
色んな重みに、ペコンとへこんでいました。
☆星野智哉☆