星野家の節分は鬼が交代制。
4人家族全員が鬼をやる。
まずは一家の大黒柱・お父ちゃん。
「鬼は~外!福は~内!」
家族のボルテージも最高潮だ!!
「がお~!!」「がお~!!」
はたして鬼の鳴き声として、それは正解なのだろうか?
各部屋を逃げ回り、お父ちゃん鬼は外へ逃げる。
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頃合を見計らう沈黙が数秒。
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「う~、寒い…。明日は除雪だ!」と戻ってくる元・鬼。
つづいてはお母ちゃん鬼にバトンタッチ。
また同じコースで各部屋を逃げ回る。
時折、立ち止まり、挑発的に腰を振る。
こういう姿にイラッとくる。
そこで、7個ほどを大きな尻にぶつける。
「いっぺんにそんなに撒いたらあんたにぶつける分無くなるしょ!」
鬼のくせに落花生の配分にはうるさい。
最後は父鬼と同様、外へと追い出される。
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(おっ…覚えてやがれぇ~!!)
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何か吐き捨てたようだ。
父鬼とは変えてきたぞという母鬼なりのアレンジ。
続いて、私。
そして妹へと鬼役はリレーする。
私の経験上、高校生にもなれば、
「うっひゃ~!よくも眼鏡にぶつけたなぁ!」
なんて冗談交じりにやったけど、
中学生の頃はポッケに手を突っ込んで鬼をやった。
「ちっ…。いって~よ!!」
そんな言葉も全然締まらない!
思春期には相当辛い。。
最後は飼っている猫と犬が鬼だ。
やるからには、とことんやる。
この日のために妹が手作りでお面を作る。
嫌がる猫。しかし、現実は厳しい。
動物愛護の観点も、この日ばかりは通用しない。
お面装着。
落花生の雨あられ。
犬、ビックリしすぎて逃げ回る。
いつもの食い意地もどこ吹く風。
床に転げる落花生に見向きもしない!!
猫、ビックリしすぎて逃げ回る。
ピアノの上に飛び乗るが、そこもすぐに狙われる。
元・鬼たちの攻撃はやまない!!
犬も猫も外に逃げる。
「今年もやっぱり猫が一番逃げるのうまいね」って、
元・鬼たちは落花生を食べる。
1人暮らしも早7年。
豆まきもしてないなぁ。
日本の文化、大切にしたいね。
節分の雑記でした。
☆星野 智哉☆