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宝くじが当たったら

みなさま、Bigプレゼントはご覧いただけましたでしょうか?

豪華プレゼントが当たるこの番組。
再放送もいよいよ後半戦です。

炊飯ジャーに折りたたみ自転車、
PSPやニンテンドー3DS、
はたまたipodにドライヤーなどなど!

旭川近郊でしか放送していない番組です。
どんなに応募が殺到したとしても、当選率は高いです。
ぜひぜひ!

さて、ここからは全く番組とは関係ありませんが、
今年も宝くじ買いました。

毎年ちょびっと買います。
300円以上は一回も当たったことがありません。
だから夢ばかり膨らむのです。

ベタな話ですが、もし当たったらどうしますか?
私はまず、気持ちを落ち着かせるためにも山岡家ですね。

豪遊することもなく、いつもどおりのメニュー。
醤油ネギの中盛り・麺固め。
これをすすります。

麺に絡まるスープというよりは『油汁』
そこに暴力的に盛られた白髪ネギ。
ほんの少しだけ辛味噌を乗っけるのが私の好み。
極太麺が喉元を豪快に抜けていく…。

海苔はドンブリの底に沈めておく。
しかし、放っておくわけではない。
食べごろのタイミングをじっと待つ。
およそ三分、油汁をたっぷり吸わせ、引き上げるのだ。
早すぎても遅すぎてもいけない。
海苔が溶けすぎず、絶妙な食感になるその時を逃さない。

う…うまい。
千円で釣りがくる幸せ。
そうだ…。
山ちゃんはよく『くさい』といじめられる。
それは否定しない、たしかに普通じゃない臭いはする。
しかしだ、味は抜群。
店内の臭いを除けば、たくさんの方に愛されるのではないだろうか?

そうだ…。全店に消臭剤のプレゼントだ!

いや待てよ。
臭くない山岡家なんて、別物じゃないか。
ほらみたことか。
金が私を、全てを狂わせていく。

私は油でギトギトの口元を当選くじで拭いた。
完。

何がいいたいって、
ポテトのプレゼントは宝くじなんかよりはるかに当たります。
応募しないと絶対損ですよ?

☆ほしのともや☆

閃きを待つ

ぶらぶら散歩をしていたら、突然頭に稲光。

『図書館に飼い慣らされた静寂を解き放て!』

という言葉が降ってきた。

昔から物語を創作するのが好き。
机に向かって書くというよりは、フイをついて閃く。
これを種に作品を書いていくのだ。

今年、プラタナス大賞・入賞をいただいたのだが、
その作品の中に登場する言葉。
『プラチャナスのうんこ舞う』は、
橋の上から川を眺めている時だった。

このフレーズが浮かんだ直後、一気に全編が降ってくる。

(『プラチャナス』もし時間があれば読んでみてください)↓↓↓
http://www.hokkaido-1ban.jp/platanus/platanus_no3_04.html

こういった閃きは文学だけではなく、仕事においても同じ。

最近、企業ドキュメンタリーで建具職人に密着。
無事に放送は終了したのだが、あの原稿は本当に悩んだ。
30分番組をナレーションベースで作ると、
それはそれは大変な枚数の原稿が必要になるのだが、
これまた困ったことに、ピクリとも浮かんでこない。

日本の建築文化を支えてきた建具。
職人になるには、厳しい修行が必要となる。
密着してわかった大変さ、つらさ。
それを文章にできず、書いては消してを繰り返す。

やっと、ひねりだしてもニュース原稿のよう。
事実だけが並んでいて、無機質。
人に迫っているのに、温もりを言葉で表現できない。

そこで歩いて歩いて歩いて。
ああ、もういよいよダメかと諦めかけたときに、

『伝統を守っているうちに仕事が減った』というフレーズ。

背中で語る。
その職人魂を邪魔しない言葉。
原稿として、目立ちすぎず、それでいて耳に残る余韻。
これが良いのか悪いのか、それはわからないのだが、
ディレクターとして自信を持ってこの一言を添えた。

一つ浮かべば屁の河童!
次から次へと洪水のように湧き出てくる言葉たち!
『伝統』と『未来』の狭間で葛藤する職人。
私は密着で感じたままを素直な言葉で紡ぐことができた。

これでもかと脱線したが、
『図書館に飼い慣らされた静寂を解き放て』って何?
映画とかできそうなんですけど???
主人公募集!君が解き放て!


(図書館には、静寂が住んでいる。
受験生の熱心な鉛筆の音に気だるい舌打ち。
安部公房の「箱男」と「砂の女」の隙間に、ペラリと挟まり、
こちらの様子を伺っている。
試しに私が大声で『吾輩は〜!』と叫んでみようか?
静寂が奪われた瞬間、そいつは一目散に逃げるんだ。
反射的に夏目漱石の棚に隠れたようだが、静寂よ。
よく見ろそこは、ナンシー関だ。)

うーん、ダメだ。
よくわからん…。主人公、なおさら募集!

☆星野 智哉☆

つっぱり棚がつっぱらない

つっぱり棚をつけるの好き。
押入れにトイレに洗面所に。

「ああ、ここつっぱれる!」ってテンションが上がる。
私の家には4つのつっぱり棚と2本のつっぱり棒。
さっきまで「空間」だったところに収納する幸せ。

つっぱり棚には重さの制限があって、
何キロまでとしっかり明記されているんだけど、
15キロとか言われてもよくわからない。

だから数年に1度、重さに耐え切れず、崩落。

夜中に押入れに設置した棚が崩れ、
収納していたダンボールが逆さまに落ちてきたことがあった。

私は床に布団を敷いて寝ていたが、足元に落下したためなんとかセーフ。
ダンボールの中身が散乱した夜中の一人暮らし。

大学時代に課題で書いた夏目漱石についての論文…。
なんだかよくわからない、ゴミ寸前の人形。
入社2ヵ月後の給料明細。初任給のは、あれどこいったんだ?

ああ、昔の彼女の写真もでてきた…。
元気にやっていますか?
私は今、つっぱり棚が崩落した部屋で元気です。

さっそく修理に取り掛かるも、つっぱり棚がつっぱらない。
設置は慣れたもの。
私にかかればものの数分で、棚が完成する。
しかし、何度やってもふにゃふにゃのへなちょこだ。

おかしいな〜。
まずはぴったりの大きさで棚のサイズを調整し、
そこにネジをグリグリいれて穴をあけ、固定。
微調整はサイドのネジをグリグリ。
「ここまで」の赤い警告がでるギリギリを狙う。
この手順で大人から子供まで簡単に棚ができる、画期的なアイテムなのに。

原因は壁。
いや、押入れの中なので、壁とはいわないか?
長年つっぱられ、つっぱられ。
ついにべコッとへこんでしまったようだ。

つっぱり棚がつっぱれない!!!

色々考えた結果、
棚がつっぱれないなら、こんな家引っ越してやろうかとも思う。

☆星野 智哉☆