依存性の高いブツを扱うお店、山岡家。
私も山ちゃんに生活をボロボロにされた1人だ。
あの時、何故手を出してしまったのか。
最初、食べたとき「もう来ない!」と思った。
これは本当だ。しかし、今の私は中毒者・・・。
軽い気持ちだったんだ。再び暖簾をくぐったのは・・・。
どれだけ臭かったか確かめたかっただけなんだ!
自分の行動を悔やんでならない。
声を大にして言いたい。
『STOP 山岡家』
雨の日が続き、ジメジメだ。
洗濯物も全く乾かない。
二日前に干したジーンズ。生乾きだ。
舌打ちひとつ。匂いを嗅いでみる。
不思議だ。山岡家が食いたくなった。
よし、行こう。
山ちゃん中毒者は大きく二つに分けられる。
新商品に手を出す派と同じものばかり食べ続ける派だ。
私は後者。醤油ネギラーメンばかりだ。
山岡家大魔王は新商品をストイックに投入し、中毒者を増やす。
『ほーら、つけ麺だよ?食べてごらん、最近人気だよ?』
そう、まさか自分が依存するとは思わないだろ?
しかしだ。山ちゃんの新商品はクオリティーが高いんだ。
しかも、脂が抑えめだったりとビギナー仕様になっている!
おまけに『期間限定』ときたもんだ!
ビギナーは期間中、何度も暖簾をくぐってしまう。
段階を踏んで、攻められていることも知らず。
より強いブツが欲しい・・・。
そうなると、醤油ラーメンだ。すぐに麺固めを覚える。
あっという間に白髪ネギを欲する。
そうなれば、味濃いめだ。週3だ。
中毒者はどんどん増えていく!
おまけに新規オープンが絶えない!全国規模だ!
ふぅ。
私は今、山ちゃんの毒牙を身体から抜くために治療をしている。
山ちゃんの禁断症状がでると、小僧寿しを買う。
欲している自分に、全く必要としていないものを与えるのだ。
荒い治療法ではあるが、週1までペースが落ちてきた。
さて、最終回は近い。
企画のみ、発表。
『朝昼晩☆三食山ちゃん食べてサヨウナラ!』
本当にこの世からサヨナラしてしまいそうだ。
最高の愛をこめて挑みたい。
人間止めますか?それとも山岡家止めますか?
☆星野 智哉☆