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外国の料理と出会う

私の出身は美唄市です。
人口およそ3万人の田舎町で育ちました。

美唄市はお酒の消費量が他の市町村に比べて多いそうです。

確かに、人口のわりに繁華街が異様にある街ですね。
最近では有名になりましたが、『美唄焼き鳥』が軒を連ねています。

これは、炭鉱街の名残だといわれています。
大人はまだいいです。辛いのは子どもです。

飲み屋を除くと、飲食店がほとんどない!
だから、親との外食も決まっていつものラーメンに定食なんです。

せっかくの外食なのに、ワクワク感がない!

そんなある日の昼下がり。
友人から興奮気味に電話がかかってきました。

「おっ…おい!昨日、家族で飯食いにいったんだわ!」
「何~?どこのラーメンさ??」

『いや、マレーシア料理よ!!』

はっ!?何言ってるのこの人?
ここは美唄です。
レンタルビデオも無い街です!!!

「マッ…マレーシアってかい…。」
「そう、オープンしたんだよね。でも激辛だったわ!」

話を聞くと、シェフは外国人らしい。
日本語はほとんど通じないと教えてくれた。

美唄市に外国人…。
幼稚園にたまに来てた、神父さんしか知らないぜ!!


「しかも、星野、驚くなよ…。」

私の体は、まるで心臓そのもの。
受話器を持つ手、耳が、ドクンと揺れる。

「その店な…料理待ってる間な…。」
「おっ…おう…。」

『ファミコンできる!!!』

私は気を失いかけました。

今はレストランで、ポータブルのゲーム機を
ピコピコやってる子どもは見かけますが、当時は皆無。

ファミコンは家でやるものです。
しかも、ご飯の直前になんて、ウチだとめちゃくちゃ怒られる。

ワーオ!!グローバル!!

すぐに、おじいちゃんを誘いました。
おじいちゃんは、孫パワーに負けて重い腰をあげました。

入店。店内に他の客はゼロ。
時刻は2時。休憩中の雰囲気が漂っています。
例のファミコンの場所は確認するも、テレビの電源はOFF!

あとで、店員さんにお願いしようと思っていた矢先、
外国人のお母さんがオーダーを取りにやってきました。

「コレ、ベリーホット、オトナデモチョト、ホット!」
「コノオミセデハ、【ナン】デタベルネ」

いや、思っていた以上にカタコトの日本語だ。
私は、遠い日本のしかも美唄で、頑張っているなーと感心!

その時、ウチのじいちゃん、当時75歳。

「おい、アンタは何言ってるかわからんわ!!」

孫硬直。
このジイサマは何を言い出した??

確かに、性格のハッキリしたおじいちゃんでした。
田舎の血をムンムンに引き継いだ人でした。

「したらな、カレー頼むわ!」

悪気はないんだろうけど、高圧的…。
孫、空気読んで、ファミコン我慢。

おじいちゃん、カレーを一口。そして店員さんに、

「は~!初めて食べた!これがパンか!!」

パンって!!ナンですわ!!
そっか、おじいちゃんもきっと緊張してたんだ!
いっつも昼にパン食べてるくせに!

チャンチャン。

それでは、ナンの美味しいお店をご紹介。
前フリ、長いね~。。

『ネパールキッチン ヒマール』 南6条通りにあるお店です!

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このお店のシェフは、本場ネパールの方!
旭川に来る前は五つ星レストランで働いていたんですって!

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《ランチBセット  850円》

ボリュームがいいでしょ?
味わいもスパイスが効いていて、本格的!
日本人の舌に合わせているのも良くわかる。


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今回のカレーは2種類。チキンと野菜。
これがうれしい。味わいが全然違うからね!

そして、ナンです。
ここのナンはサクッとモチっとで美味しいですよ!

ウチのじいちゃんじゃないけど、パンみたいなナンってありますよね?

ここは、ナンです。

ファイル 286-4.jpg
釜を使って、一生懸命作ってくれます。
見ていると、手品のようにナンを伸ばしてました。
そして、注目はナンの大きさ!

ファイル 286-5.jpg

私の顔より大きいですよ!
しかも、オカワリも1回無料でできます!
これは行くしかないでしょう???

ネパールキッチン ヒマール
旭川市南5条通22丁目(0166-33-3811)
11:00~22:00
不定休

☆ほしのともや☆