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変な目標ができた。

なんだか変な目標ができた。
今日は、あるロケで1日常磐公園に居たのだが、
池のほとりの売店でお酒売ってるんだよね。

そこで昼からやりたいねぇ。
毎日、おっちゃんたちがワイワイ飲んでるんだけど、
完全に下町だよ、雰囲気が。

人と人の距離がものすご~く近い!
みんなどんどん話しかけてくるからね。

快晴のもと、
一杯やってみたいなぁ。
でもあそこでチビチビやってる人、怖いんだよなぁ。

私、あそこの前いつも通るんですが、
酔っ払いのおっちゃんが
「おっ、テレビより太ってんでないか!ごらっ!」
「あいや~、ポテトのお兄ちゃん、調子どう?」

なんてな具合に、絡まれる1歩手前の雰囲気で声をかけていただく。
不思議と視聴者の方がものすごく多い!(笑)

私はそういうところで、パワーをもらう。

安酒をあおって、千鳥足みたいな雰囲気に、
独特のバイタリティーを感じる。

一緒になって、一杯やれば、
次の日、いつもよりちょっぴり元気になれそうな気がして。

でも、怖い!(笑)

☆ほしのともや☆

居ないと、寂しいよね。

この写真は買物公園にある腰掛け。
わかります?あちこちに点在してるやつです。

ファイル 374-1.jpg

コンクリートにクッションのように、
ゴムパッキン状のものがついています。

最近見ないな~と思っていましたが、
あのおばちゃんが亡くなったそうです。
もう数ヶ月前のことのようで、
いつもの腰掛けの前に、花が手向けられていた日もあったようです。

フードテラスの前。
いつも傾きかげんに座っていたおばちゃん。

夏のあつーい日も、
冬のさむーい日も、
いつも傾きかげんに座っていたおばちゃん。

俺、いつも見てたよ。
失礼かもしれないけど、なんか直視はできなくて。
取材中に、横目で見てたよ。
気になっていたというより、気にかけてたよ。

占いをしているという話は有名です。
うちの矢野は実際に高校時代に占ってもらったそうです。
朝から晩まで、ずーと座っていたもんね、おばちゃん。

路上で金銭のやりとりがダメだとか、
無許可だとか。
そういった理由からも取材をしたことありません。
テレビ向きではなかったのかもしれません。

だけどね、おばちゃん。
俺、ドキュメンタリーの企画書書いたことあるんだぜ!

いつも買物公園を見守るおばちゃんは、
どんなスタイルであれ、歴史の証人だって!
旭川市民が横目で見ていたおばちゃんは、
いつもまっすぐ何を見つめているんだろうってね!

買物公園、色々変わっちゃったよね、おばちゃん。

ファイル 374-2.jpg

おばちゃんの腰掛けは、
色んな重みに、ペコンとへこんでいました。

☆星野智哉☆

親切とおせっかい

親切でありたいと思うのだが、
いや、しかし。
これはおせっかいではないのかと悩む。

どうも色々なことが気になるタイプであり、
ああでもない、こうでもないと声を出してしまうのだ。

親切とおせっかいの境界線は実に曖昧で。

例えば、アイツ。
小学校3年生、クラス替えの朝。

ああ、仲の良い友達と同じクラスだったらな。
担任の先生は誰だろう。
クラスのマドンナとは、離れてしまうだろうか。

期待と緊張を胸に、クラスの振り分けが書かれた、
大きな模造紙の前。

そこにアイツ登場。
「星野、俺と同じクラス!担任はちょっとな…、佐藤先生!」

(コイツ…、探すドキドキ感もあったものでない!)

「おっ…、おう。これからも一緒だな!」

それはさておき、他にクラスメイトは誰がいるんだと、
模造紙に書かれたゴマ粒みたいな名前を追っていく。

「星野、喜べ!鈴木も高橋も一緒!でも佐々木は別!」

アイツ。
私の欲しい情報は全部、教えてくれたよ。

これは親切か?それともおせっかいか??

私は、親切なのだと思う。
大いに考える部分はあるのだが、これは親切だ。
おせっかいに片足つっこみながらも、ギリギリ親切だ。

次の事例。
同じく小学校3年生の下校時。
登場人物も、同じくアイツ。

冬の寒い日。
晴れてはいるものの、空気がキンッと凍える夕暮れ。

外に4、5匹の犬をつないでいる家があった。
真っ白い雪がフンや尿で汚れていた。

だから、私たちはその家の前を通るとき、
大げさに息を止め、うわ~っと走ったのだ。

大して臭くもないのに、
「くっせ~、ダッシュでいくぜ!」なんてな具合に。

その日の帰り道はアイツと一緒。
いつものように、その家の前に差し掛かったとき、
アイツはおもむろに、自分の耳あてを外したんだ…。

犬のウンコ臭いから、これで鼻おさえな!

その耳あての方が、
よっぽど臭かったんだ…。

アイツはそれから、毎日。
犬の家の前で、自分の耳あてを外し、私の鼻に押し付けたんだ。

これは親切か、おせっかいか。
どう考えても、親切だ。
迷う余地は全く無い。

寒空の下、自分の耳あてを外す優しさ。
自分は鼻をつまむこともせず、友の鼻を耳あてでふさぐ優しさ。

私は親切でありたいと思う。
しかし、おせっかいにはなりたくないと考える。

そういう時、アイツのことを思い出す。
人のことを本心で思えば、誰がなんと言おうと親切である。

よし、言おう。


「矢野っち、連休でちょっと太った?いや、気のせいか!」

☆星野智哉☆